- 子供が1つのことに取り組めなくて
- 周りの子はもくもくとやってるのにうちの子ったら
- ボーッとしている時間が長くて
と心配になってしまうことありますよね。
そこで500人近くのお子さんを見てきたわたしの体験談と指導法を基に、集中力が無いお子さんの集中力をあげるために親が取るべき具体的な行動をご紹介します。
できることからコツコツと取り組んでいきましょう。
集中力に関する基礎知識
集中力を鍛える前にまずは、集中力についての基礎知識を知っておきましょう。
ポイントは3つ
- 集中力が無いのは病気なの?
- 集中力がない原因とは
- 集中力が続く時間って
集中力が無いのは病気なの?
「全然集中できないから病気なのかしら」と心配になってしまうことありますよね。
簡単に病気と決めないようにしましょう。
これまでに500人近くのお子さんと関わらせていただきました。
4月、集中力が無い、それこそ親御さんが心配されるほどの子も、年度の終わりには静かに座って、授業を受けることもできるようになっています。
教師としての体験からしても集中力が無いのは病気ではなく、訓練が足りないだけと大部分の場合言うことができます。
ただし、発達に障害が合るということも無いわけではありません。心配で心配でという場合は、病院で検査することもオススメです。個人面談などでも、保護者の方から「うちの子が〜」と言われた場合には病院を受診することをおすすめしています。
なぜなら、テストを受けて何でも無いと言われたらそれはそれで安心じゃないですか。発達に障害が合った場合は、適した指導で指導すべきだからです。
集中力がない原因
「うちの子集中力がなくて困ってるんです」って、そもそも集中力って何でしょうか?集中力とは、自分の考えや行動を1つのことに定めることですよね。
どこが集中力を作るかご存知でしょうか?
実は、額の2、3センチ奥にある前頭葉が集中力を司っています。集中力は先天的なものではなくて、後から鍛えることができる力です。
ちょっと安心しませんか?
集中力が無いという原因は、集中すると言う訓練が足りないからです。だから、改善できるわけですよ。
子供の集中力が続く時間
子供の集中できる時間は、それぞれ違います。年齢、発達、育った環境などで子供の集中力が続くのは当たり前と言えます。
だって、夫婦で集中できる時間て同じですか?
きっと違いますよね。それと同じことです。
小さい時ほど、他のお子さんと比べがちですが、一切意味ないです。
とはいえ、年齢や発達によってどのくらいが標準的なのかどうかは気になるところですよね。
小学校に入る前くらいではれば、年齢にプラス1分程度が集中できる時間だと思っていただければ問題ないかと。
「うちの子4才だから、5分集中できたらいいの?」
そうです。結構気持ちが軽くなりません?子供の集中力が続く時間ってそんなもんなのです。
大学生でも本気で集中できる時間は15分程度と言われていますからね。
集中力を身につけるトレーニング
小さいお子さんをもつ親御さんこそ、積極的に子供と関わって集中力を身につけさせてあげなければいけません。だって、子供が一人でトレーニングについて学んで、トレーニングするって無理ですよね?
親御さんが学んで、学んだことをもとにお子さんに教えてあげることが大切。
集中力を身に付ける4つのトレーニングについてお話しますね。どれもちょっとした工夫でできることばかり。
集中力は自然につくと思われがちですが、トレーニングすることによってより効果的に集中力をつけることができるようになります。
食事からバランスのよい栄養を摂る
食事をしっかり摂る習慣を身に付けさせましょう。集中力を高めるために、食事を侮っちゃダメです。
小さい子ほど、親が食事をコントロールがしていますよね。集中力が無い状態が下に当てはまる場合は改善しましょう。
- 朝食抜きが多い
- 揚げ物が多い
- 果物・野菜は食べさせてない
- 白い食べ物が多い
- 水をあまり飲んでいない
- 甘い炭酸飲料が多い
- 間食が多い
- 食事の時間がバラバラ
いくつ以上だったらアウトー、というのは関係なくてですね、どれが当てはまってもダメです。脳の力を最大限発揮できない状態を食事で作ってしまっているんです。
家庭環境で、朝ごはんを抜いてくるお子さん結構いました。やっぱり元気ないし、眠そうなんですよね。朝ごはんを食べていないから眠いわけじゃなくて、朝ごはんが用意されない環境だったり、朝ごはんを食べる時間がなかったり、朝ごはんを食べる食欲がなかったり。要は、生活リズムが悪いことが原因。
特に食事で子供に摂らせたい食材は、お魚(さけ、サバ、にしん)と上質なオイル(亜麻仁オイル、オリーブオイル)、納豆です。
毎日決まった食材を毎日食べるのは難しいですから、1〜8番に当てはまってるのがあればそれを改善していきましょう。
子供の集中力を高めるためにも、食事のバランスには十分気を付けましょう。
外に連れ出し遊ぶ機会を作る
遊ぶ習慣を身に付けさせましょう。
遊びを通して運動することで脳が育ちます。運動をすることで脳細胞の作りが強くなります。運動すれば運動するほど脳が鍛えられるわけです。
難しいことは割愛しますが、
運動すると、
- 脳細胞が活性化されて、脳細胞同士に結びつきを強くします。
- 新しい毛細血管も作られます。
子供って遊びの天才ですから、公園など外に連れて行けば遊びを作り出すというか、何がなくても遊び始めるんですよね。
大人って公園行って一人でなかなか遊べないじゃないですか?でも子供ってそれができちゃうんですよね。だから、親御さんは積極的に子供を外に連れ出しましょう。
おもちゃの数を絞ってあげる
1つの遊びに没頭する習慣を身に付けさせてあげましょう。
おもちゃをたくさん出さないことがポイント。
選択肢が多ければ多いほど没頭する時間が減ってしまいます。
なので、集中するときってどんなときかというと1つことに取り組んでいるときです。
おもちゃもたくさんあると気が散ってしまいがち。集中力がプツリプツリと途切れてしまうんですよね。おもちゃがものすごくあって、床一面に広がっている光景、結構ありますよね。
そんなときはおもちゃの数を絞ってあげましょう。
環境を整えるってとても大切。
親子で一緒に本を読む時間を作る
本を読む習慣を身に付けさせましょう。
厳密には、本を読むことが集中力を高めるというよりも、本を読む環境が集中力を育てます。
学校ではブックタイム(名称は学校によりますが)では、教室がシーンとします。全員が本を読むわけですから、聞こえてくる音はページをめくる音。やることは本を読むという1つだけ。
この環境がとてもいいわけです。図書館だって静かに本を読みますよね、さらにできることは本を読むことだけ。やることが絞られて、静かな環境があれば子供は集中できます。
よく、子供が本を読まなくてと相談されることがありましたが、逆に「お母さんは本を読まれていますか?」と聞き返していました。
「・・・」
と沈黙になってしまうんですが、親がテレビやスマホをいじっていて子供に本を読みなさいといっても環境が整っていないので、できない子には難しいです。そういう環境でも集中して読める子もいますけどね。集中できないから困っているわけで。
だったら、親も一緒に本を読みましょう。一緒に同じ本をじゃなくていいんですよ。読書する時間を共有することが大切。
同じ時間に同じ空間で、同じことをする。集中力を高めることに役立ちますし、親子の仲もよくなること間違いなしです!
トレーニング5:瞑想
子供に瞑想!?
そうです。マインドフルネス・瞑想をやってみることをおすすめします。1日5分からまずは続けてみるのはどうしょう?
私が瞑想に取り組んでいたときは、朝学校が始まるとまずは、朝の会を行います。その朝の会で5分間ほど瞑想に取り組んでいました。
実際の子供の感想ですが、
「頭がスッキリする」
「気持ちが落ち着く」
「朝、お父さんと喧嘩してイライラしていたけど頑張れそう」
など。
瞑想をやると朝の時間の子供たちの集中力が半端ないんですよ。これまで落ち着きのなかった、それこそ集中できなかった男の子が「おれ、めっちゃ集中できた!」って喜んでいました。
何も子供に限って効果があるわけではなくて、瞑想は大人にも効果が絶大です。有名な企業でも瞑想する時間を取り入れているところもあるくらいですからね。
やり方は簡単、半目になって、呼吸に意識を向けます。「吐いてる、吐いてる、吐いてる、吸ってる、吸ってる、吸ってる」と意識を向けてごらんと子供に教えてあげてください。まずは、毎日5分取り組んでみてください!
まとめ
子供の集中力がないのは心配のタネ。
先天的なものではなくて、後天的、要は鍛えれば集中力は育つことがわかっただけでも安心ですよね。
よし、じゃあやってみようと思っていざ取り組んでみると、結構続けるのが大変。
だいたい親の心が折れてしまうケースがほとんどです。
続けるためのポイントは無理なく。
子供が嫌がってもダメなので、ぜひお子さんと相談してできそうなことから取り組んでみてください。