片付けられない子供には原因があるんでしょうか?実は大切な物を選ぶことから始めると片付けができるようになるんです。
どうも、元小学校教師のとっくん(@ikuji_yurukude)です。
子どもと一緒に暮らしていると、物が増えること増えること。
必要以上にものが増えてしまうと、散らかったときの片付けは骨が折れます。
子供に片付けの仕方を教えてないと、片付けるという行為は生まれません。
逆に、片付け方を教えることで、子供だって上手にお片付けができるようになるんです。
「うちの子片付けができなくて…」
個人面談で保護者から何度も聞いた言葉です。
子供が自分で使った物を、自分で片付けられたら親として嬉しいですよね。
子供きっと気持ちがいい。自己肯定感を高めるちょっとしたきっかけにもなりうるんです。
今日は、子供に何をどう教えたらよいのか、家庭で取り組めることを中心に記事をまとめてみました。
参考になれば嬉しいです。
片付けられない子供には原因がある?
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ズバリあります。
原因は、”片付け方を知らない”から、”きれいになって気持ちいいという感覚を味あわせてあげられていない”からです。
この2点を親がきちんと教えてあげれば、子供は必ず片付けできるようになります。
片付けられない子供に何を教えるか
1クラスに40人近くもいれば、片付けられない子も必ずいます。十数年教師をやっていて、40人中40人が片付けられますというクラスを担任したことがないので、一定数片付けられない子がいるんです。
しかし、私のクラスでは、年度の終わりには必ず全員が片付けられるようになっています。それは、教えるべきことを教えて何度も繰り返し練習するからです。
学校で教えていることは、家庭でも取り組めることなのでぜひ試してみてください。
収納できる場所を確認する
まずは、収納できる場所の確認です。
どれだけの量がしまえるのかを親子で確認です。
「この箱からはみ出ちゃうのはしまっておけないね、どうしようか?」と子供に問えば、
「しまえる分だけにする」と答えてくれるでしょう。
「だったら、物を選ばないといけないね」と返してあげたらいいんです。
大切な物を選ぶこと
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収納場所の確認ができたら、次は、大切な物を選ぶことから始めさせます。
ポイントは、子供に選ばせることです。これは、片付けが終わったあとに、自ら決定したことに対して子供に責任を取らせるため、自分で決めたという自己決定力を高めるためという2つの役割があります。
ここで、不用意に親が口出ししてしまうのはよくありませんのでグッとこらえて。
子供の持ち物を1個所に全て出します。かなりの量になるかも知れません。それで結構。目に見える形で物の多さを知ることが大切です。
あふれる物。
収納する箱や棚。
子供の中にじわじわ、物を減らさないとなという感覚が芽生えてきます。だからこそ、より子供は自分が大切にしている物を選ぶようになります。
子供が大切だと思った物を選び始めたら、理由を聞いてあげてください。
選んだということは子供なりに理由を持っています。ここを聞いてあげると、子供は私に関心をもってくれているんだなって強く思える機会になります。
親にとっては、今子供がどんなことに興味があるのか深く知るチャンスにもなります。
大切な物に目を向けさせる
「じゃあ、こっちの物はいらないから捨てようね」は言わない方がいいでしょう。
なぜなら、子供にとっては要らない物ではないんですよね。選ばないと収納できないから泣く泣くはじいた物なのです。決して要らない物と親が決めつけないこと。
言うべきは、「大事な物が残せたね」と大切な物に意識を向けさせることです。
大切な物を選ぶ作業を繰り返すことで、子供は本当に自分に必要なものは何なのかが見えてきます。また、要らない物も見えてくるので、物の扱いも上手になります。
収納場所・広さを決めさせる
子供が全て決めることはできないと思いますが、おもちゃなどを自分の物をしまうカゴを選んだり、棚にラベルを貼ったりするなど、ここも子供自身に決め、やらせてあげましょう。
「自分が決めた」「自分がやった」という経験をどんどん積んでいきます。行動に責任を持つようになります。
収納場所や広さが決まったら、安易に広げないようにしましょう。広げてしまうと物が増える一方です。
収納場所や広さは固定、新しい物を手に入れたら、入れ替え制にする。
この時も子供自身が今あるものと新しいもの何を交換するか決めさせることです。
気持ちよさを味わわせる
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整理が進んでくると、自分から片付けをするようになり始めます。
自分の意思で選んだ物、必要な物、好きな物しかないという環境はとても居心地がいいものです。
子供に「きれいにできてどうだった?」「きれいになったカゴの中見てどう思う?」と心情を問うようにしてみてください。
子供が言葉で自分の気持ちを理解できるチャンスです。
「きれいにするって気持ちいいな、片付けをするとこんな気持ちになれるんだ」と子供に思わせられたら最高です。
自分が生活する空間を自分で整えていく楽しさを、子供が感じてくれたらきっと片付けもうまくいくと思います。
部屋をすっきりさせるための工夫
すこし労力が必要なものもありますがか、この先のことのことを考えたらやっておくと効果が高い4つの取り組みをご紹介します。
- 引き出しは一目でわかるように
- ラベルを貼り、物に住所を与える
- 勉強道具はテーブルの近くで管理
- ごみ箱はごみの出やすいところに
引き出しは一目でわかるように
一目でというところがポイントです。
引き出しにものをしまうときは、真上から見て何が入っているか一目でわかるようにしましょう。
中に入れる物の種類、大きさに合わせてカゴやケースで仕切りを作ると見やすく、使いやすくなります。
棚にはラベルを貼り、物に住所を与える
棚には、一目で何が置かれているか分かるように、種類別にカゴに分けて収納するのがポイントです。
引き出しがある場合は、ラベルを貼ることで、物の住所が決まります。子供が物を片付けるさいに迷子にならなくて済みます。
必ずしも文字じゃなくていいんです。記号や絵を使って物を表せば小さな子でも理解ができます。
お子さんが、幼稚園、保育園に通われているようなら、機会があれば棚を注意深く見てください。きっと、片付けがはかどるような工夫がされています。
保育園、幼稚園は子供たちに言葉で伝えなくても理解ができるような工夫がさりげなくなされています。学べるところがたくさんあります。
勉強道具はテーブルの近くで管理
勉強する場所が、親が近くにいるテーブルになっている家庭も多いかと思います。
その場合、可能なら近くの棚に勉強道具一式を収納すると出し入れが簡単で、子供のちょっとしたつまづきがなくなります。
食事の時には必ず片付けることになるので、こまめに片付ける習慣を身につけるのにも役立ちます。
ごみ箱はごみの出やすいところに
ゴミが散らからないように、ごみが発生しやすい場所にはごみ箱を置くときれいにキープし続けることが楽になります。
子供の勉強机の近くや、ティッシュペーパーが置いてある箱の付近など、ゴミがどこから出るのかを考えてごみ箱を配置するといいです。
何もやらないで毎日イライラするよりも、手間がかかっても環境を整えてあげることです。
正しい行動を取るその積み重ねが習慣化され、片付けもできるようになっていきます。
片付けられない子供には原因がある?のまとめ
親がきれい好きだから子供がきれい好きになるとは限りません。
きれいにするための方法を教えるか教えないかの差なのです。
時間はかかるかも知れません。すぐに効果が出ないかも知れません。
しかし、教えさえすれば、必ず片付けられる子になりますから。
「できないんじゃない、やってないだけ」の精神で、根気強く片付け方を教えてあげてくださいね!