日に日に成長していく赤ちゃんの様子を見るのは幸せですよね。
それと同時に何かできないことがあると不安な気持ちになることもありませんか?
周りのママさんから、赤ちゃんが「寝返りがうてるようになったよ」とか、「ハイハイするようになりました〜♪」ということを聞くと、
うちの子はまだなのかな〜、成長が遅れてるのかも。
と思ってしまうことも。
赤ちゃんの成長の目安を事前に知っておけば、そんな不安になることもありません。
むしろ、成長を促せるような方法を知っていたら、きっと安心できますよね。
今回は、赤ちゃんのずりばいについて詳しく説明していきます。
・ずりばいって何なのかを正しい知識を知る
・ずりばいの時期について詳しく知れる
・練習方法を知って、実際に我が子にできる
ずりばいとは
ずりばいとは、腕や首など上半身を使った全身運動です。見た目は、ほふく前進みたいで、肘が伸びていることが多いです。
赤ちゃんは好奇心の塊ですから、目に見えるものを触りたい、自分で確認したいんですよね♪
でも、いきなり歩き始めるわけでもないし。
そこで赤ちゃんが考えたのがずりばい!
だったんじゃないかと、私は勝手に思っています♪これも進化のプロセス(笑)
腕などの筋力を使って上半身を持ち上げて、顔を前に向けながら、腰をねじりながら足をうまく連動させて左右前後に方向転換したり、進んだり下がったりするこの動きこそずりばいです。
このずりばいができるようになるためには、条件が2つあります。
- 寝返りがうてるようになること
- うつ伏せができるようになっていること
この2つができる力が身体に身に付くと、次の段階としてずりばいができるようになるんです。
赤ちゃんは寝返りをうてるようになると、視界の広がりから赤ちゃんの好奇心は一気に高まります。上を向いて寝ていたときよりも色々なものが自分の意思で見られるようになるから、その変化がきっと楽しいんでしょうね。
その先のお話になりますが、お座りができるようになるとさらに興味の範囲が広がります。腕を使わないで座れるようになると、両手が自由になりますよね。赤ちゃんも自分の手で物を掴んだり、触ったりして遊びたいじゃないですか。
だから、自分から少し離れたところのおもちゃとか使いたくなっちゃうんです。
触りたい、遊びたいという気持ちに身体が反応すると、移動手段の1つとしてずりばいやはいはいにつながっていくんですよね。
「○○したい」っていう原動力は身体を動かします!
本能ってすごい。私も同じです。アイスが食べたい!だから大雨の日でもスーパーへ♪
ずりばいとハイハイの違い
ずりばいとハイハイの違いは、お腹を床にずった状態で移動するか、腰を浮かせた状態で移動するかの違いです。一般的には、ずりばいができるようになってから、ハイハイができるようになるケースが多いみたいです。
ただ、ずりばいをはいはいの前段階と考えるママもいるようですが、必ずそういうわけではないです。
実際、私の周りの友達の赤ちゃんは、ずりばいを飛ばしてお座り、はいはいができるようになる子もいれば、長い期間ずりばいしていて一人歩きするようになった子もいます。
ずりばいをするのはいつから
ずりばいができる時期は一概にこの時期と決めることははできませんが、ものすごい早い子だと4カ月ころから、多くの子は生後9~10カ月までにできるようになると言われています。
家庭の環境や、兄弟の有無、いろいろな状況に成長の違いがありますから、10カ月を過ぎてできなくても心配する必要はありません。
さらに詳しく時期についてもこれから説明します。
ずりばいの開始の時期
引用元:厚生労働省HP「平成22年乳幼児身体発育調査の概況について」
厚生労働省HPにある資料で、首のすわり、寝返り、1人座り、ハイハイ、つかまり立ち、1人歩きができるようになったアンケート調査の結果が公開されています。
厚生労働省のハイハイの定義では、はって移動できるのもを「できる」と捉えています。なので、このハイハイにはずりばいも含まれていることが考えられ、参考になると思いました。
詳しく見てみると、
4~5カ月では、ハイハイができるようになった赤ちゃんはなんと約1%です。100人1人の割合ですから、とても早いことが分かります。
5~6カ月では、約6%。この時期に、ハイハイができるのもかなり早いと言えますね。
6~7カ月では、約33%と急激に数値が上がっていることが分かります。100人中33人ということを考えると成長具合が大きく関係しているのではないかと推測できます。
7~8カ月では、約51%。ここでようやく半分です。
8~9カ月では、約75%、9~10カ月で約90%ですから、ほとんどの赤ちゃんがはいはいをできるようになります。
気をつけないといけないのは、それぞの成長の早さは違いますし、早くずりばいができるようになったからすごいとか、えらいとか、遅いからダメだとかそういうことではないんですよね。周りと比較して、成長が遅れていて心配という不安をもつ必要はないです。
遅かれ早かれできるようになるんですから。
では、この時期の違いは何が原因なのかを知っておくと安心できますよね。
ずりばいをしない原因は
ずりばいをしない原因は、ズバリ、筋力と経験不足です。
冒頭にも書いたように、赤ちゃんがずりばいをするために必要な条件が2つありました。
- 寝返りがうてるようになること
- うつ伏せができるようになっていること
この2つができるようになるためには、筋力と経験が必要なのです。
まずは確認!
赤ちゃんを見てあげてください。
- うつ伏せしたときに、顔が上がっていますか?
- 指を開いて床が触れていますか?
- 腕で上半身を支えていますか?
ずりばいができるようになる前段階に、この3点ができていないことが原因としてあげられます。
ずりばいの練習方法と注意点
ずりばいの練習方法をいくつか紹介します。
ずりばいをするには筋力が必要だと先ほど書きました。首を上げたり、手足を動かしたりする動作を頻繁に、それこそ毎日やる経験を通して自然と必要な筋力が備わっていきます。
まずは、必要な筋力を身に付けさせましょう。
ダンベルもって赤ちゃん自分で筋トレするのは無理じゃん。
環境を整えて、誘導してあげることが大切なんだよ!
顔をあげる練習
顔をあげられるようにするためには、うつ伏せの状態で目の前におもちゃやママの顔を少し高い位置に置くようにします。
そうすることで、赤ちゃんが一生懸命顔を上にあげようとします。このように首をあげる練習を繰り返していくと、自然と上を向いたままキープできるようになります。
パパのスマイルを一番見たいよね♪
片手を離す練習
顔があげられるようになったら、つぎは、片手を離す練習です。ずりばいをするときは交互に手を出して進みます。短い時間ですが、片手を離す動作が生まれますよね。
これは赤ちゃんの興味を惹くものを手の届く範囲に置いてとらせるように仕向けます。取れるようになったら、少しずつ、距離を離してあげるとどうなるでしょうか!?
赤ちゃんが前に行きたがることを狙ってるんだね!
足で床をけって前に進む練習
よく言われるのが、足で蹴って前に進みやすいように、足裏に壁を作ってあげる練習方法。
言うは簡単なのですが、意外に難しい。
コツは、足裏全体に壁を作るというよりも、足の親指をしっかりと押してあげること!赤ちゃんも力の入れ方が分かるのか、これで結構前に進むようになります。
ずりばいのときは、足の親指と親指の付け根が床についてるからそこを使うことが分かるように助けてあげたらいいわね!
<注意点など>
変えられるなら、
- 短期間で構いませんが、床はカーペーットじゃない方がいいです。フローリングだと床と腹との抵抗が減るので赤ちゃんが進みやすくなります。
- 服は足がわかれているカバーオールがおすすめ。お腹がつながっているのでゴロゴロしても、はだける心配なし。着替えさせるママも一枚だから簡単らくらくです。
- 安全対策として、危険なものをできるだけ床や大人のひざ下くらいの場所には置かないことです。とにかく触ったものを口に入れてしまうことが多くて、ヒヤヒヤします。小さいものは絶対に床に置いたままにしないように。
- 安全ロックのついている電化製品は意外にありがたい。これまであまり電化製品のチャイルドロックとか意識していませんでしたが、扇風機一つとっても、チャイルドロックがあるだけで安心できます。これは子供が生まれてからじゃないと感じられないありがたさです。
ずりばい 後ろに下がる理由
前に進もうとしているのに、不思議と後ろに下がってしまったり、その場を回るようになってしまうのには理由があります。
左右の筋力や力が均等ではないためです。
これはあまり気にする必要はないようで、何度もずりばいを繰り返していると、赤ちゃん自身がコツを掴んで、自然と前に進めるようになっていきます。
親指を掴んで赤ちゃんが蹴るタイミングに合わせて押してあげると、前に進むコツを覚えるのも早いかもしれません。
ずりばいのまとめ
子育ての不安の一番って周りの赤ちゃんと比較してしまうことじゃないですか?
私も実際あって、そこまで悩んでいたわけではなかったけれど軽い気持ちで、娘の相談をしました。
お医者さんに言われたのは、
赤ちゃんの成長は人それぞれ。それが個性とも言えます。周りと比べて心配する必要はありません。心配するのは、できるようになったことができなくなってしまったときだけで大丈夫です。成長はゆっくりの場合もありますが、確実に成長していますよ。
成長している、してないはどうしても周りのお子さんとの比較。それが分かりやすいからというのもあるけれど。
特に初めての子は、不安になりがち。
でも、先生の話を聞いて、できるようになったことに目を向け始めたら自然と不安がなくなっていきました。
ちょっとしたことですが、「赤ちゃんのできるようになったこと日記」をつけるのもいいと思います♪成長がよく分かりますよ!